先生はすごい人

2011.12.19 Monday
来年の1月26日、いよいよ修士論文提出。
毎日研究室で論文書いたり、プログラムしたりしてます。

今日のお昼、友達が買った缶コーヒーのおまけに、
”ブルーインパルス”という航空自衛隊の
飛行機のモデルがおまけについてきました。

ブルーインパルス
これがブルーインパルスの模型

研究室のみんなで、この飛行機を見ては、
「なかなかよく出来てるね!」なんて言い合ってた。
そしたら先生が、
「お、この設計、俺が岐阜にいた時、
 となりの奴が作ってた。」と一言。

やっぱり、先生はすごい人なんです。
先生の専門は”設計工学”。
船舶、ロケット、飛行機、それぞれの設計に
先生は関わってきている。

------------------
夕方、システム制御の話をしていて、
先生が電磁気と運動を結びつける式について
説明をしていた。
先生は公式とか数式は全部覚えている。
状態方程式なんて、さっとどれでも出てくる。

説明するにあたり、図を書き始めた。
ペンが滑らかに電磁場の曲線を描いていく。
ちょっと、その場が止まったように感じた。
みんなが息をのんだ。
洗練された綺麗な曲線がさっと紙に現れた。

線
みえるかな?

学問に裏打ちされ、何度も何度も手で描いてきた
電磁場の線は自信に溢れた線だった。

今、教授を務める先生たちは、
大学に入ってからものすごく勉強をしたらしい。
当時、高校では差がつかないから、大学に入ってから
勉強をして差を付ける、そういう考え方だったらしい。
(今は逆になったと先生たちは言っています。)

----------------
夜、一段落付いて、先生と研究室のメンバーでコーヒーを飲んでいた。
そこで、先生が言ってたことが面白かった。
「夜にジムになんか行ったら、体に悪い。
 風呂にでも入って寝るのがいいんだ。
 勉強を始めると興奮して眠れないからな。」

なんだかんだ言って、先生はやはりすごい人なんだと思った。

I am with you in your journey.

2011.11.18 Friday
五井平和財団の五井平和賞を受賞したBill Stricklandが
来日して講演会を開催する。
ひょっとした縁で、Closedなビルとの対話の会に参加する機会を頂いた。

bill
右がビルです。

大学1年の時に、”チェンジメーカー2(渡辺奈々著)”を読んで、
ビルのことを知った。その本を読んでから、”アートで人を元気にしたい”、
かつそんなことを”日本の田舎でやってみたい”と思い、日本各地のアート活動を
今までの4年間みて回ってきた。
その時、心に描いた夢はずっと僕の心を捉えて、今でも変わらない。

ビルが教えてくれたことは、「アートは人に可能性を与える」ということ。
そのことに僕は人生の何かを賭けている。僕はその可能性を信じている。
4年越しの思いを募らせ、お会いしたビルはやっぱり素敵な人だった。
もう64歳になるのかな。あの温かい雰囲気を持った人になりたい、そう思った。

「10年後にイノベーションを起こす人を育てるための
 教育プログラムとはなにか?」という今村久美さん(カタリバ)からの
問いかけでビルは語りはじめた。
ビルが語りかけてくれた言葉を並べてみる。

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【Genius disguises various form.(天才はいろんな形で現れる)】
貧困が天才を生むことがある
「闇を知らないと光がわからない」というアメリカの格言がある。

高校時代、数学が全くできなかったのに、
E=mc2
を導きだした天才がいる。(アルバート・アインシュタイン)
シンプルな定理を見出すプロセスを作り出せるのが天才だ。

新しいものはいらない。今あるものをre-organizeすることで、
イノベーションが起こる。つまり、「資源がある、ない」の議論ではなく、
「誰がLeadershipをとるのか、とらないのか」が問題だ。

天才とは見出すもの。天才になる環境を与えてあげることが重要。
僕はマッカーサーフェローから”天才賞”を頂いた。僕の高校時代の
成績を見たなら、僕がもっとも似つかわしくない賞をもらったことを
だれもが理解するだろう。
僕が賞を受けたのは、学業ではなく、
魂を見てもらえたからだろう。

【ビルが見つけた”心のガンの治し方”】

僕が見つけた”心のガンの治し方”は、
太陽の光、おいしいご飯、美しい生花、
こそが心を治すということ。

1年前のある月曜日の朝、
ビドウェルに入ると、朝ごはんのいい匂いと、
飾られた花、そして太陽の暖かさを感じた。
そこには、いつもあるわけではない”静寂”があった。
このsimpleな静寂こそ、求めていたものだと思った。

環境に人は敏感だ、環境が人を作る。

マハトマ・ガンジーは
「自ら率いるのではなく、人の後ろから歩こう」
ということを言った。ガンディーには多くの人がついていこうとするが、
ガンディーは”自分という存在”ではなく、
彼の”思想”についていくことが大事だと言った。


僕が作ったのは、プログラムではない、プロセスなんだ。
生花をいける、掃除を行き届かせる、人の尊厳を大切にする、
このプロセスと環境を作ったのがビドウェルだ。


【毎朝、毎晩考える問い】

世の中には、とても非効率なお金の使い方がある。
ピッツバーグでは毎年多くのお金を刑務所に使っている。
なのに、ビドウェルでは非常に少額で人を教育し働くことができる。
僕は毎日起きてすぐと、寝る前に考える。
「Why is this happening?(なぜ、こんなことになっているんだ?)」と。
そして、このことに国民の99%が気づいており、
みんなで”なぜなのか?”を見つけようとしている。

【議論をはじめること】
僕が事業を進める上で、形があるもの、ひな形があるものを
強化して進めてきた。目の前に形があることで、
open up the conversation、人が議論をし始める。
そのplatformになること、きっかけを作ることが僕の仕事だ。

パイロットであり陶芸家であった人は少ないだろう。(ビルのことです)
パイロットで機体を整備するとき、2つの評価指標しかない。
S(satisfy)またはU(unsatisfy)だ。常に僕はSを付けられるように
したいと思ってきた。
僕は母が教えてくれたこと、すなわち
「責任をとり社会に貢献することを、エゴより人のために尽くすこと」
を大事にしたい。

【Art=情緒】
人を育てる上でArtは重要だ。
子供を生んだ母親は直感的にそのことを知っている。
お絵かき、歌、ダンスをするのは、情緒を育てる。
Artは情緒を育てる。
それなのに小学校に行くと、踊りも歌もやめてしまう。
僕が行なっているのは、そんな子供たちに”子供らしさ”を
取り戻せる場所を作ることだ。

【ビルからのメッセージ】
最後に、僕からみんなに生涯忘れて欲しくないメッセージがある。
オーストリアで開かれた世界宗教会議に呼ばれた。そこには、
ロシア正教会や法王、そしてダライ・ラマが参加していた。
そんな場違いな所で、ダライ・ラマは僕を気に入ってくれたらしく、
そばに座るように行ってくれた。
その頃、僕は大切にしている人たちを解雇せざるを得ず、
とても気が沈んでいた。もう辞めたいとさえ思っていた。
ダライ・ラマはそんな僕に気づいたのだろう。みんなには、
彼のコミュニケーションのとり方を忘れないで欲しい。彼は
多くを語らず、じっと僕の方を見て一言、
" I am with you in your journey."と。
みなさんが事業をする中で、孤独に感じることがあるかもしれない、
しかし忘れないで欲しい、
"I am with you."

------------------------------
泣いたよ。
きっと1人でいるからわからなくなるだけ。
いつも一緒にいてくれる人がいるんだ、だれにでも。
I am with you.

僕はこのことを別の形で知っている。
僕はいつも実家にいた。僕の家はいつも掃除が行き届き、
季節ごとにクッションや絨毯、ちょっとしたデコレーションををして、
静かな家に住んでいた。
ビルは”環境が人を作る”ということを強調していた。
僕は山梨にそんな場を作りたいと思う。
夢を持てる人としての尊厳を伝えるような場を
山梨に作ってみたい。そう思っている。

Billの本:あなたには夢がある(ビル・ストリックランド著、駒崎弘樹翻訳)

遠くを見る訓練

2011.11.10 Thursday
朝起きて、学校に自転車で行く。
学校につくとPCと一日中にらめっこ。
ちょくちょくMTGが入って、人の話を聞く。

どこにいても、視線は近くにある。
自転車から1m先の地面を見つめ、
研究室の席では40cm先のディスプレイを見つめ、
MTGでは2m先の人を見てる。
目はいつも近くのものを見てる。

でも目は本来近くのものを見るように設計されていない。
近くのものを見続けると、ビタミンCがすぐに消費され、
ストレスの原因になるらしい。

今日の昼間、ご飯を家に帰って食べた。
大学へ戻るとき、いつも自転車だけど、
あえて歩いてみた、遠くの雲を見ながら。



歩き始めてすぐ、目の疲れがとれたことに気づいた。
メガネを外して遠くを見る。
もちろんぼんやりとしてよく見えない。
しばらくたって、メガネをかけると
世界が一瞬で鮮明になった。
秋の色が公園に満ちてる。

僕は近くばかりみているけど、
目は遠くをみるように設計されてる。

遠くを見る訓練をしよう

サークルと大企業の関係を溶かす

2011.10.08 Saturday
実は、僕SUS+という学生サークルの代表をさせてもらってます。
今日、面白いMTGだったので、本当はこのまとめをメールで
仲間へ送るべきなんだけど、せっかくなのでブログにしてみました。
学生サークルのかっこいい未来像、作りたいんです。

◆”都市””自治体”という規模感にみる可能性
 環境サークルSUS+の元代表の増田さんから連絡があり、
某大企業からSUS+となにかしたいという声を掛けてもらった。
 G社は”持続可能な都市”の構想を練っている。僕はその”規模感”が
面白いと思った。対象が”都市””自治体”であり、国、世界規模の構想ではない。
梼 原 町(まほろば)のように太陽光発電で自立した町もあれば、
デンマークのサムソ島は風力発電により自立した。グリーンエネルギーと
コミュニティの力を利用してボトムアップで成功した事例といえる
 G社が昨年から宮城県にて、持続可能都市の構想に関する勉強会を開催し、
地元と関係を築いていた。そして、3.11を迎えG社は現地のニーズを開拓し、
必要とされるものを開発していると考える。その中で、町の未来構想を、
”持続可能性”を軸に考えるのは戦略的であると思う。震災が多く、また
産業構造の変化を求められている日本であるからこそ、長期的な目線で
町の未来を考える必要がある。

◆大企業と学生サークルとの”関係”
 大学生と大企業の関係について、思うことがある。
SUS+のメンバーとして、国際学会や世界学生サミットに参加すると、
強力な印象を与える海外学生に会う。とにかく、「こんなの学生がすること?」と
思えるくらい事業家であったり活動家だったりする。
 有名な話が、MITのd-Lab。学生達が、貧困国での問題発見から、
解決のための技術開発まで行い、企業から資金を集めて実現してしまう。
他にも、フィンランドのAalto Universityでも、学生達が「こんな提案をします!」
と卒業生に言ったときに「もうThinkTankはいらない、提案もいらない。
活動を起こすなら資金をあげよう。DoTankを作れ!」と言われてはじまった
プロジェクトが、d-Labと同じように企業から金を集めて問題解決を行なっているときく。
 はじめにG社から声を掛けてもらったときに、「学生には研究もあるし、忙しいから、
G社の技術を学ぶ勉強会くらいでいいのでは?」と思った。でも、それでは、
まったく今までの大企業と学生サークルの関係と変わらない。未来を作れない。
”大企業と学生サークルの未来の’関係’”を作りたい、そう思ってます。

◆リバネスという不思議な会社
 そもそも、なぜそんな”未来の関係”を作りたいと思ったかというと、
ある人が”枠を壊すような関係”を作っているのを目の当たりにしたからなんです。
リバネスの高橋さん。今年の東大の学園祭(五月祭)にて講演してくださったのがきっかけで、
少し高橋さんの活動についても知ることができました。
 リバネスという会社を一言で僕が説明すると”博士からなる会社”です。メンバー全員博士。
で、事業内容は”先端科学に関することすべて”と捉えている。宇宙で植物育てたり、
植物工場つくってSUBWAYに提供したり、藻の研究したり、学生へむけて研究費だしたり。
事業活動は広すぎてわかりませんが、軸は”先端科学を広めること”。
 それぞれの活動が枠を超えた活動になっているのですが、わかりやすいので”リバネス研究費”について
説明します。これは、リバネスがテーマを設定して、それに関わる研究提案をした人に研究費を渡す事業。
リバネスはスポンサーを探し、各スポンサーが必要とする研究に関わるテーマを設定する。
 高橋さんがこの事業の特徴は「リクナビを超えるジョブマッチングになればいい」と言っていたこと。
多くの大学院生は、自分の研究分野の専門性を就職先で活かせることは少ない。藻の研究をしていた人が、
広告業界にいったり、レーザーの研究をしていた人がコンサルタント業界に入ったりとか。それはそれでいい。
でも、もし「専門性を活かして就職したい」と思ったときに、自分の研究を必要としてくれる企業を
見つけることは非常に難しい。企業側からも”この専門性を持った学生を取りたい!”と思っても、
その学生をピンポイントで見つけることはなかなかできない。そんな問題をリバネス研究費は、
解決してくれる。企業が必要とする研究のテーマを設定し、その分野に学生が提案をすれば、
企業と学生の要望がマッチする。また、研究提案をするような積極的な学生を企業はみつけ、
投資して成果までみれるのだから、願ったりかなったりだ。
 企業と学生の関係を新しくする取り組みとしてとても興味深い。

◆SUS+のこれから
 SUS+もリバネスのように、新しい関係を作るような活動をしてみたい。
G社と関わる上で、新しい関係を築いてみたいと思っている。G社の事業の特徴として、
外資系だが現場主義で”必要とされているものを、必要とされている形で提供する”という
ことを軸にしている。
 この進め方は”ボトムアップ”の技術開発のように思える。筑波のように、最先端の技術を
”トップダウン”で導入したが、その技術を理解できず管理しきれていない現状がある。
震災復興においても、日本の未来においても、”ボトムアップ”の基礎となる「科学技術への理解」は
重要である。町が、国が自立しようとするとき、必要な技術を市民が理解することなしに、
トップダウンで導入したとしても市民は使いこなすことができない。原発についても、僕は
自分の無知から大きな被害が出たと思っている。市民みんなが原発の危険性について、
「科学技術としての原発」を理解していたなら、ここまで広がることはなかったと思う。
 蓮舫議員は「1位じゃなければだめですか?」と聞いてきた。学者でも技術者でも
「一番じゃなければ意味がない!」と声を大にしていうと思う。でも世間の様子を見ていると、
科学技術に税金を投入する価値を見いだせてもらえていないように思う。
 アメリカにおいて、研究費のうち”デザイン”(広報)に使われる金額が大きいということを聞いた
ことがある。NASAも多くのデザイナーを雇い、発見したことをわかりやすく伝える動画や
スライドを作らせている。それほどに”伝えること”に力を入れているのだ。
 日本ではどうか?広報など”研究とは関係ない、本質的ではない”という意見が多数だと思う。
でも、研究は一人でやっているのではない。市民全員の税金からなる部分がある。ならば
僕は自分の研究をみんなに説明する義務があるように思う。
 そして、みんなが”科学技術”に対して興味を持ち、知的レベルが総じて上がったときに、
日本は新たな戦略をとれるのではないだろうか?

◆新しい関係を作りたい人へ
 G社へ、僕達が研究をしていること、日本をよくするために、僕達ができる
ことを提案する機会を作っていただけるようにお願いする予定です。
水分野、エネルギー分野、交通の分野で提案したいと考えています。
また、学生サークルと大企業の新しい関係についても考えて続けていく次第です。
だから、一緒に考えてくれる仲間、日本をよくする活動を提案したい仲間、募集中です。

ほくほくほくと

2011.10.04 Tuesday
■北杜のこと

僕は研究で山梨県北杜市に関わっている。
日頃、僕は北杜市の自慢をしている。

四方を山に囲まれた町。
水に溢れる町。

僕はこの町に行くのが大好きだ。
研究室合宿でも、彼女とのデートでも、友達との遊びでも、
この町にみんなを連れてきた。

■仲間と北杜へ
先週末、@mimicocco,@tomokihirano,@salily1214と一緒に、
”ほくほくほくと”と題して北杜市ツアーをしてみた。
清春白樺美術館、中村キース・ヘリング美術館を廻り、
クラムボンのいくちゃんのライブを見に行くことが、主目的。

■魅力とはなにか?
僕は日本が大好きだ。
土地に住む人、彼らの生活に魅了されている。
「生まれた土地を離れなくても済むように」と思い、
今の研究を始めた。
特に北杜市に何かすごい観光名所があるわけではない。
でも、僕にはあまりにも魅了的な町だ。
その魅力をわかる人はいる。@mimicoccoはこんなことをつぶやいてくれた。

mimico

今、僕が伝えられる魅力は、町の歴史だったり生活だったり、
そういうことだけだった。
でも、もっといろんな魅力がこの町にあるって、このツアーで気づいた。
こんなに素敵な山も水も色も空気も雲も、北杜以外にないと思う。
それを感じて欲しい。心から感じて欲しい。そんなことを思った。
一緒に来てくれた3人に、このことは伝えられたかな?できなかったかな?
”生きてる”という実感に近い、この感触を次は伝えたいな。

crysty
(パン屋:クリスティーにて、左から@tomokihirano,@mimicocco,@salily1214)


■11月のこと
来月も中旬に、”ほくほくほくと”を開催します。
四方が橙と紅に染まる季節に、ピリッとした澄んだ冷たい風を感じたい方。
hirano
@tomokihiranoさんのような方もWelcome!です。
行きたい人、この指とまれ!

選ばれないというリスク

2011.09.21 Wednesday
昨日、千葉県柏市高柳にある環境塾”サス塾”にお邪魔してきた。
代表の杉浦さんは、とっても気さくで筋が男の子2人のパパ。
筑波大学で環境コミュニケーションの分野で博士号を持ち、
広告を主体にした”杉浦環境プロジェクト”の代表でもある。

(参照:http://susjuku.jp/junior/)

サークル仲間の山田くんと一緒に、どんな授業をしているのか、
授業参観させてもらった。
早速ご飯をいただく山田くんと、杉浦さんの息子のタイセイくん、
森脇さんのむすめさんのミズホちゃんも一緒。


中学生向けの”自分史”の授業は20時30分からはじまった。
この授業では、生まれてから死ぬまでの自分のことを年表に
まとめるワーク。世界がどうなっているのか、未来の年表には
”ミレニアムプロミス達成”など明るい話題から”2025年高齢化率40%を超える”など
厳しい現実を示すものもある。
「みんなどんなことを書いてきたんだろう?」
中学生達7人には、このワークは難しかったらしく、
ほとんどなにも書けていなかった。
杉浦さんは「じゃあ、俺が学生のころからどうやって生きてきたか、
話してやる。大切だからよく聞けよ」といって、
20歳のころから今までどんなことに関心を持って、
何をしてきたかを40分くらい話していた。

(ピンクのシャツが杉浦さん)

僕は、結構驚いた。
なぜかというと、杉浦さんの教える姿勢が
強い態度で押すような感じだからだ。
ふと思ったのが、「授業に参加した子供たちは、
どうしてサス塾に来たのだろう?」ということ。
そして、杉浦さんはどうしてあんなに強い態度なのだろうかということ。

さっき、内田樹先生の”最終講義”を読んでいて、
納得いったことがある。
それは、’教えたい人が引き受けるべきリスク’という項に、
”うちはこういうことを教えます。それが学びたいと思う人は来てください。
そういうのは要りませんというひとはよそへどうぞ”という言葉。
教える人は、”学びたい人が来なければ教えられない”というリスクを取るべきだということ。
教えたいたい人には明確なメッセージが起点にあったはずで、
それに惹かれた人だけが”学ぶ”決断をする。

杉浦さんの塾にきた子供たちは、まだ”なぜ自分は塾で学んでいるのか?”を理解していない
かもしれない。でも、それでいい。
理解できないから、一度自分の考えを捨てることができる。
そして、杉浦さんはまだ明確ではないけど”伝えたいこと”を
教える体験を通して磨き続けるのだと思う。

そんなことを思った台風の夕方。


学生生活最後に何しよう?

2011.07.14 Thursday
「やっと就活終わって、時間できたんだよね。
学生生活最後の時間をどうしよか考えているんだ。」

就活もそろそろ終しまい。
大企業や官僚目指して頑張って、
就職できた人、できなかった人、みなさんお疲れさま。

学生生活最後のモラトリアムを
どう過ごすのか、たまに話しあったりする。

「龍さんだったらどうしますか?」
と聞かれて、迷わず
「東北で働きたいな」と答えてる。

尊敬するThink The Earthの上田壮一さんの最近のツイートに
”ローカルヒーロー”についての言及があった。
上田さん

ローカルヒーローってなんだろうか?
田舎で働き始めた友人や知り合い、また書籍を読んで
聞いたのだが、田舎で事業をすることは難しいらしい。
いきなり「ここで、こんなビジネスしたいです!」と、
田舎に入って人を集めようとしても、誰も動いてくれない。
なぜなら、その人には”信用”がないからだ。
地域の中で、生活を続け町の中で働き、少しづつ町の人達に
認知してもらい、”信頼”を得てやっと事業に取り組む時に
協力してもらえる。
ビジネスは”お金”で人を動かせるが、田舎では”信頼”でしか
人は動かない。ローカルヒーローは”信頼”を持つ人なのだ。

”信頼”を得ると、ヒーローにはフォロワーからの制約ができるが、
それをも超えて新しいことに挑戦できる人こそ本物。
そんな本物のヒーローになるチャンスが東北に溢れている。

今日は東北大の学生の@bchkoiと@yorickey0125に会った。
2人は気仙沼で家を流された被災者。
今は東北大でTEDx東北の開催と唐桑町で漁業の再興プロジェクトを
動かしている。
よ
(@yorickey0125 photo taken by @ryu1023)
「東北の学生を熱くしたい」と思い、学生を中心にTEDxを企画したり、
昔から町づくりが盛んだった唐桑町で、新たに漁業をつくり直すために、
ビジネスを始めようと頑張っている。
でもまだまだアイデアもエネルギー(人)も足りていない。
国から助成を受けて事業をはじめることもできるし、
企業と連携して復興事業をすることもできる、
多くのチャンスがある東北。

最後の学生生活。今しかない多くのチャンスを
東北で掴みにチャレンジしてみませんか?

就活で「いつか社会に貢献できるようになりたい」って言った人。
@bchkoiから一言。「社会貢献したいなら、すぐここでできる」
bc
(@bchkoi photo taken by @ryu1023)
東北なら今すぐできます。

===情報板===
右腕求人情報|みちのく仕事
震災復興リーダー支援プロジェクト
=========

<追伸>
東北でどうしたら仕事を見つけられるか議論してみた。
結局、活動している人は忙し過ぎて人を集めて組織化する
労力を割ける時間がないのかもしれない。なので、仕事は見つけないとならない。
仕事を見つけるには、現地に入って”足りていない”ことや
”必要”と思うことを提案して、実際にやるのが早そうです。
つまり、就活と同じですね。
相手の足りないとこを見つけて仕事を作る。

今日、@bchkoiと@yorickey0125と話して気づいたのは、
・活動の情報発信:写真や動画、Web、ライターなど。
・国の助成金を得るための申請書作成
・アポ取りやメールの対応、事務作業
・被災地での現地コーディネーター
・多くの訪問者の受け入れ体制(シェアハウス立ち上げ検討中)
は足りていないとわかりました。

ん?俺がやるべき?

JUGEMテーマ:日々徒然





坊主ができるのはお経を唱えること

2011.06.27 Monday
 恩師である坊主に会いに麻布十番にあるお寺に行ってきた。
ピア・サポートしている@AyakaIshiiさんと仲間を連れて。

恩師は坊主の集まりからなる青年会で活動しており、自死供養やグリーフケアなどを行っている。
日々、死に近いところにいる人に話しを聞きたかった。

なぜ会いにいったのか?
「目の前に『死にたい。。』と言う人がいたとき、龍さんはどうしますか?」
「”自殺(自死)”をどう思いますか?」
と聞かれて考えてしまった。
自殺したい人は、正常にはモノゴトを捉えられないくらい
追い詰められている。そんな人にどんな言葉も無力な気がする。

 恩師に聞きたかった。死に行く人にどう接すればいいのか?
「死にたいと思っている人に対処する技術とか方法があるのかな?
医学みたいに治療方法があるわけではないと思う。それは、死にたい
理由が人それぞれ違う。3万人自殺して、3万通りの理由がある。
 人が死にたい時、僕は対処する技術とか方法を持っていない。
受け答えに正解なんかないし、間違いもない。だから、自分でいれば
いいと思うよ。結果はどうであれ、技術や方法として人に向かうのではなく、
個人として向きあうほうが自然じゃないかな。」

 坊主の中には「人を癒すことができて嬉しいからこのシゴトについた」という人もいるらしい。
でも、恩師はそれを”結果と目的の混合”だという。
「坊主ができるのはお経を唱えることだけ。人を癒せたのはあくまで結果であり、
坊主の目的はお経を唱えることだけでだ。」
ボランティアでも「だれかを助けて喜んでもらえるのが嬉しい」から、参加する人がいる。
そういう人は面倒だ。助けられるほうから見れば、確かにありがたいと思う人もいるだろうが、
「助けを頼んだ覚えなどない」という人もいる。その点、自衛隊や医者・看護師は
”助けることが目的”であり、なんの見返りも求めない。彼らが救助のプロフェッショナルの所以は
そこにあると思う。

 目の前に「自殺したい」という人に対して、「助けたい」と
いうのは自分の願望であり傲慢だ。人を理解することなどできないし、
救うこともできないという前提で、人に向きあっていきたい。

 人のためになるのは結果であり、目的はシゴトをすること。
シゴトはいつも孤独でありたい。そんなことを思った。
 





JUGEMテーマ:日々徒然



だれかのためなら

2011.05.10 Tuesday
父に内定もらったことを報告した。
ひと通り会社の概要・事業内容をまとめて
説明し、自分がこの会社を選んだ理由も話した。

「誰かのためになっていると感じれるシゴトがいいね。
製造業でもそう。モノを作っている時、”だれかがこれを使う”
と思えれば働ける。」

僕にはそれだけじゃ足りない。だれかのためにでもいい。
でも、自分のためだと思えるシゴトがいい。
自分が納得して筋が通っていることだけしたい。

先日、あるベンチャー企業の社長にお会いした。
凄く頭の切れる人で憧れる。トップコンサルタントとか
企業の社長は、目の前に現れる事象と距離をとって、
考えてから意見を言うように感じる。
目の奥に情報を処理するための水が溜まっていて、
僕が話すとすこしだけ水面は揺れるけどすぐにまた静かになる。
そして、言葉の中にある僕の考えを掴んで引っこ抜き、
問題の確信に迫っていく。
憧れます。

そんなきれきれのベンチャーの人が言ったことを共有したい。
「やりたいことがあるなら、なんでもできる時代になった」
この事を人に話して受け入れられる人としか最近合わない。
けど、世の中ではまだこの考えは受け入れられないだろう。

これは理解できる人だけのことだと思う。
信じる人の方が魅力があって、協力(=引き寄せの法則)を得られる。
僕の今出せる価値は「信じてもらう」ことだと思う。
「僕にやらせてください」「任せてください」と言って、
相手を信頼してくれるか。そこに僕の価値があると思う。

ビジネスにおいてシゴトが出来るのは当たり前。
やればだれだってできる。たゆまぬ努力を通して、
人はどんなシゴトもこなせる。
でも、シゴトを作るには”信頼”を得ることが大事だな。
「あいつなら任せられる」そう思ってもられるように、
成果を出していくことが大事かも。




Not to do 被災地を思う

2011.03.13 Sunday
今、僕らができることを真剣に考えました。
”できること”の前に、”してはいけないこと”を考えてみました。
jieitai
1:何もできないのに、被災地に行くこと
自分の面倒をみることができない人が現地にいってはいけません。
熱意で人を救えるとは限りません。冷静な戦略を持って、
限られた資産を使わないと対処できないです。
「とりあえず、ボランティアいってくる!」という人は止めてください。
一番役に立つのは「自分の面倒をみて、人に迷惑を掛けないこと」です。

2:物資を勝手におくらない
 現地が本当に必要としているモノと、私たちが寄付したいと思うものには、
大きな乖離があります。現地の情報を持たない私達一般人が勝手に寄付をするのは、
地元への負担、支援活動の負担になります。勝手な物資の寄付は止めましょう。
必要なのは、支援のプロ集団、政府との連携と、交換可能なお金です。
わからないなら、支援のプロと思われる方へ募金をしましょう。

3:煽らない、騙されない
 ニュースでは「この地域では支援から取り残されている」などの情報で
悲惨な感情を煽ります。「安否確認です」「被災地への募金をお願いします」と、
訪問して、お金を騙して受け取ろうとする人がいます。
 支援活動は最善を尽くしていますし、情報をだれよりも早く集める方法をもっており、
マスコミの煽りは”局所的”でしかありません。僕達が知っている情報の量・質は、
政府・現地の支援団体が持っているものに比べて少なすぎます。
少なすぎる情報から判断をし、行動をおこすのは浅はかすぎます。
また、お金を騙しに来る人には、ちゃんと「どこの団体ですか?」と
信頼できる団体かを確認してください。
集金する暇があるほど、ボランティアが居るはずがありません。
自分が信頼している人、信頼している団体にだけ募金をし、だまされないでください。


できることは、僕らが今の生活を精一杯することです。
僕らが落ちつていること、それが周りの人を伝わって
被災地の方へ元気を届けると思います。
被災地へ直接できることなんて、ほとんどありません。
ただ、その事実をまず「受け入れ、耐える」ことをしてください。
現地の人はまったく気にしていません。
「思ってくれて、ありがとう」そう思っています。
そして、ぼくらが精一杯生きているから、
かれらも精一杯生きるんです。

ただ、些細な貢献できる方法として、
・募金をすること
・節電すること
どちらも大きな意義を持つことです。
特に、節電することで多くの命が救えます。
小さなことを、一生懸命やりましょう。

PS:写真は12日の午前中に中央道で撮影して三重県春日井市自衛隊のシャベルカーの様子です。
被災地へ向かってるんです。自衛隊のみなさん、頑張ってください!

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